[調査] 働く人の悩みの多くは職場での「人間関係」 日本産業カウンセラー協会

[第8回 「働く人の電話相談室」結果報告−日本産業カウンセラー協会(H26.10.24)]

精神科医療行政ニュース - 2014年 10月 31日

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 一般社団法人日本産業カウンセラー協会(代表理事:河野慶三)は、10月24日に、第8回「働く人の電話相談室」の相談内容の結果を公表しました。
 
 同協会は、「世界自殺予防デー(9 月 10 日)」にあわせて、「働く人の電話相談室」を開設。今回、2014年9月10日(水)〜9月12日(金) の3日間で、延べ628人の方から受け付けた1025件の相談内容について、集計(相談者からの主訴を最大3つまで選択する方式)しています。全国から受け付けた相談結果の大きな特徴としては、1025件のうち約6割にあたる630件が女性からの相談であったことを冒頭に述べています。
 
 主な集計結果を見てみると、相談内容で最も多いのは、『職場の悩み』で、男女合計で344件、全体の約 35%でした。また、『職場の悩み』の中でも「人間関係」について悩んでいる人は344件中136件で、『職場の悩み』の約4割を占めていました。
 
 また、30〜40 代の働き盛りの世代に絞った相談内訳では、『職場の悩み』のうち「パワハラ」に関する相談が176件中26件(14.8%)で、「人間関係」の68件(38.6%)に次いで多い結果でした。さらに、30〜40 代の女性からの『職場の悩み』の相談内容では、「いじめ」が122件中14件(11.5%)と多く、「人間関係」(女性の割合が42.6%で、男性の割合29.6%で、女性の割合がはるかに多い)の悩みと、深くリンクしている状況です。
 
 さらに、「人間関係」に悩んでいる136件を性別で見てみると、男性の場合は49件中30件(61.2%)が「上司」との関係で最も多く、一方、女性の場合は、67件中27件(40.3%)の「上司」よりも、35件(52.2%)の「同僚」との関係に悩んでいる人が多いことがわかりました。
 
 『メンタルの不調・病気の悩み』について見てみます。相談件数は124件で、全体の約12%を占めています。相談内訳では、「うつ」が41件、「身体的な病気」22件、「その他の精神疾患」18件、「希死念慮・自殺念慮」10件、「パニック障害」3件と続きます。
 
このほか、雇用形態別の分析などを行っています。

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