[改定速報] 中医協総会が、カプセル内視鏡などの保険収載を承認
[中央社会保険医療協議会 総会(第255回 11/6)《厚生労働省》]
平成26年度 診療報酬改定 完全速報 - 2013年 11月 06日
厚生労働省は11月6日に、中医協総会を開催した。
この日は、下部組織から報告を受けたほか、新たな医療機器の保険適用を承認している。
新たに保険適用が認められた医療機器は次のとおり(p3〜p14参照)。
(1)ステント内再狭窄病変に対する血行再建術時に再狭窄を抑制するために使用される冠血管向けバルーン拡張式血管形成術用カテーテルである『SeQuent Please ドラッグ イルーティング バルーンカテーテル』(ニプロ社)(区分C1:新機能)
(2)患者の心臓の状態に合わせた最適な心臓再同期療法を可能とするAdaptivCRT機能を有する両室ペーシング機能付き植込型除細動器(CRT-D)である『Viva CRT-Dシリーズ』『Viva Quad CRT-Dシリーズ』(日本メドトロニック社)(区分C1)
(3)大腸内視鏡検査を必要とするが、当該検査が施行困難な場合に大腸疾患の診断を行うために、大腸粘膜の撮像を行い画像提供を目的とする機器である『PillCam COLON 2 カプセル内視鏡システム』(ギブン・イメージング社)(区分C2:新機能・新技術)
議論では、(3)のカプセル内視鏡について「適用となるケースがとても少ないのではないか」「『大腸内視鏡検査と合わせて行った場合には、主たるもののみ算定できる』(p12参照)こととなるが、ケースによっては、大腸検査を行ったが、狭窄があり、カプセルに頼らなければならないということも生じる。算定要件を考慮すべきではないか」という意見が出された。
厚労省保険局医療課の佐々木企画官は「いただいた意見を踏まえて、算定上の留意事項などを確定したい」と返答している。
なお、この日報告されたのは、(1)第19回医療経済実態調査結果(p19〜p35参照)(2)費用対効果評価に関する議論の中間的整理と今後のスケジュール(p36〜p47参照)(3)関係学会から提出された26年度改定での保険適用希望技術(805件)等(p48〜p65参照)―の3点。
詳細は、調査実施小委・費用対効果評価専門部会等の記事をご参照いただきたい。