[精神疾患]平成24年中に自殺した医療・保健従事者、うつ病が115人

[平成24年中における自殺の状況−警視庁(H25.3.14)]

精神科医療行政ニュース - 2013年 05月 24日

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 警視庁がまとめた「平成24年中における自殺の状況」によると、平成24年中に自殺によって亡くなった人は27,858人(対前年比2,793人減)で、平成10年以来、連続して3万人を超えていましたが、15年ぶりに3万人を切ったことが分かりました。これを男女別にみると、男性が19,273人、女性が8,585人で、男性は女性の約2.5倍の人数となっており、男性の自殺者が2万人を切ったのも15年ぶりでした。
 自殺者数を年齢階級別に見ると、60〜69歳が4,976人で最多、50〜59歳の4,668人、40〜49歳の4,616人と続きます。
 また、都道府県別に見ると、最も多いのは東京の2,762人、次に大阪の1,740人、神奈川の1,644人となっています。一方、最も少ないのは鳥取の130人、次に徳島の165人、島根の168人という状況です。
月別に見ると、3月が最も多く2,588人、5月が2,525人、4月が2,437人でした。

 自殺の原因・動機特定者(20,615人)を原因・動機別で見てみると、健康問題が13,629人と最も多く約半数を占めています。このほか、経済・生活問題が5,219人、家庭問題が4,089人などとなっています(遺書等の自殺を裏付ける資料により明らかに推定できる原因・動機を3つまで計上しているため、原因・動機特定者の原因・動機別の和と原因・動機特定者数の20,615人とは一致しない)。

 健康問題が原因・動機で自殺した13,629人のうち、医療・保健従事者は162人でした。内訳を男女別に見ると、男性が77人、女性が85人で、女性の自殺者が男性の自殺者を上回っています。健康問題における内訳は、(1)身体の病気が26人、(2)うつ病が115人(3)統合失調症が8人、(4)アルコール依存症が3人、(5)薬物乱用はなし、(6)その他の精神疾患が8人、(7)身体障害の悩みが1人、などとなっています。
 一方、健康問題が原因・動機で自殺した学生・生徒等は209人(男性131人、女性78人)と報告されており、同様に内訳を見てみると、(1)17人、(2)92人、(3)27人、(4)2人、(5)1人、(6)58人、(7)6人でした。

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