[精神医療]精神及び行動障害の外来患者、約18%が自覚症状なしで受療

[平成 23 年受療行動調査結果(確定数)の概況−厚生労働省(H25.2.26)]

精神科医療行政ニュース - 2013年 03月 01日

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 厚生労働省は2月26日、「平成 23 年受療行動調査結果(確定数)の概況」を公表しました。この調査は、全国の医療施設を利用する患者について、受療の状況や受けた医療に対する満足度等を調べ、患者の医療に対する認識や行動を明らかにし、今後の医療行政の基礎資料を得ることを目的として行われたものです。
 23年調査結果は、すでに24年9月に速報値が報告されており、今回は確定数を明らかにしています。
 調査は平成23年10月に行われ、調査対象は、岩手、宮城、福島を除く全国の一般病院を利用する患者(外来・入院)で、有効回答数は15万620件(外来9万8,988件・65.7%、入院5万1,632件・34.3%)でした。

主な疾病分類別にみた自覚症状の有無
 精神及び行動の障害の外来患者を見てみると、「自覚症状があった」が64.1%、「自覚症状がなかった」が17.9%となっています。自覚症状があった患者の最初の受診場所は、「今日来院した病院」が39.7%、「他の病院」が39.6%とほぼ同率でした。
 一方、自覚症状がなかったが受診した理由では、「他の医療機関で受診を勧められた」が18.5%、「病気ではないかと不安になった」が18.1%、「健康診断(人間ドックを含む)で指摘された」が7.7%という状況です。

セカンドオピニオンの必要性
 次に、精神及び行動の障害でセカンドオピニオンの必要性を見てみます。外来患者では「必要だと思う」と感じているのは26.1%、「必要だと思わない」と感じているのは49.5%。入院患者では、「必要だと思う」と感じているのは32.8%、「必要だと思わない」と感じているのは43.6%となっています。


 このほか、病院を選んだ理由や外来患者の複数科受診の状況、医療機関に対する不満などの調査結果が報告されています。

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