[自殺対策]厚生労働省主催の「自殺未遂者ケア研修」、開催要項を公表
[平成25年度 自殺未遂者ケア研修(一般救急・精神科救急関係者向け)受講者募集−厚生労働省(H25.12.6)]
精神科医療行政ニュース - 2013年 12月 13日
厚生労働省は12月6日に、平成25年度の「自殺未遂者ケア研修」の開催要項を明らかにしました。
この研修は、初期対応から継続的な支援まで、臨床現場で役立つ自殺未遂者ケアのポイントを、日本臨床救急医学会や日本精神科救急学会が厚生労働省と共に作成したガイドラインに沿って体系的に学ぶものです。また、モデル症例によるワークショップを通じケアのあり方を実践的に修得できる内容となっています。研修は、一般救急版と精神科救急版の2種類があり、詳細は下記の通りです。
● 一般救急(厚生労働省主催、一般社団法人日本臨床救急医学会共催)
・対象者
救急医療に従事する医師、看護師、その他コメディカルスタッフなど
・日 時
平成26年1月25日(土) 9:50〜16:45
・会 場
東京会場 : 東京ファッションタウン(TFT)ビル東館 9階 909 研修室
このほか、岡山会場、仙台会場でも開催されます(別日程)
・講義
「自殺未遂者対策がなぜ必要か」
「自殺未遂者ケア・モデルと地域自殺対策」
「国と地方自治体の自殺対策の取組み」 など
● 精神科救急版(厚生労働省主催、日本精神科救急学会共催)
・対象者
精神保健福祉に従事する医師、看護師、精神保健福祉士など
・日 時
平成26年2月2日(日) 10:10〜17:00
・会 場
東京ファッションタウン(TFT)ビル東館9階 908研修室
・ 講義
「自殺行動の精神医学的理解と対応」
「自殺未遂者対応ガイドラインについて」
「国が推進する自殺予防対策の概要と未遂者ケアの意義」 など
いずれも定員50名で参加費は無料となっています。申込はメールかファックスとなっています。また、平成26年度自殺防止対策事業の公募要綱も公表されていますので、合わせてご参考ください。
なお、内閣府は、警察庁の自殺統計に基づく自殺者数の推移等を公表しています。最近の状況を見てみると、平成25年10月の自殺者数は2,145人(暫定値)。平成25年1月から10月までの累計自殺者数は23,133人という状況です。
日本における自殺者の数は平成10年に急増し3万人を突破、平成23年まで変わらずに高い水準を維持してきました。平成24年に15年ぶりに3万人を下回ったものの、27,858人の方が尊い命を自らの手で絶っています。