[精神保健] 平成 24 年度の「医療保護入院届出数」は、前年度に比べ7047 件増の20万9547 件
[平成24年度衛生行政報告例の概況―厚生労働省(H25.10.24)]
精神科医療行政ニュース - 2013年 11月 01日
厚生労働省は10月24日に、平成24年度の衛生行政報告例の概況を公表しました。
この衛生行政報告例とは、衛生関係諸法規の施行に伴う各都道府県や、指定都市、中核市における衛生行政の実態を把握するためのものです。また、衛生行政運営の基礎資料を得ることを目的としています。
本調査では、(1)精神保健福祉(2)栄養(3)生活衛生(4)食品衛生(5)薬事(6)母体保護(7)特定疾患(難病)―関係が報告されています。
このうち、(1)の精神保健福祉関係について、詳しく見てみます。
まず、精神障害者申請通報届出数、入院形態別患者数を見てみると、平成 24 年度の一般・警察官等からの「申請通報届出数」は 2万1046 件で、前年度に比べて3015 件(16.7%)増加しています。また、「申請通報届出のあった者のうち診察を受けた者数」は 9077 人で、前年度に比べ 1167 人(14.8%)増加しています。さらに、平成 24 年度末現在の「措置入院患者数」は 1531 人で、前年度比19 人(1.3%)増、 平成 24 年度の「医療保護入院届出数」は 20万9547 件で、前年度比7047 件(3.5%)増でした。
次に、平成 24 年度末現在の精神障害者保健福祉手帳交付台帳登載数(有効期限切れを除く)を見てみると、69万5699 人で、前年度に比べ 6万651 人(9.6%)増加しています。精神障害者保健福祉手帳の等級別について見てみると、1級が10万1758人、2級が43万516人、3級が16万3425人という具合です。
一方、平成 24 年度の精神保健福祉センターにおける相談延人員は 14万5124 人で、相談内容別では、「社会復帰」が 6万7188 人(46.3%)と最も多いことが報告されています。
また、相談延人員のうち「(再掲)ひきこもり」は 1万6679 人(11.5%)、「(再掲)発達障害」は 1万4962 人(10.3%)、「(再掲)自殺関連」は 3610 人(2.5%)、「(再掲)犯罪被害」は 1145人(0.8%)となっています。
また、「(再掲)自殺関連」のうち「自殺者の遺族」からの相談は 1060 人(0.7%)でした。