[人口動態] 平成24年の精神及び行動の障害による死亡は、前年から1260人増加し1万768人に
[平成24年(2012)人口動態統計(確定数)の概況―厚生労働省(H25.9.5)]
精神科医療行政ニュース - 2013年 09月 06日
厚生労働省は9月5日に、平成24年人口動態統計(確定数)の概況を公表しました。
人口動態統計とは、出生・死亡・婚姻・離婚および死産の5種類の「人口動態事象」を把握し、人口および厚生労働行政施策の基礎資料を得ることを目的として調査したものです。
調査結果によると、24年の出生数は103万7231人で、前年の105万806人より1万3575人減少し、出生率(人口千対)は8.2で前年の8.3を下回りました。
また、1人の女性が一生の間に生む子どもの数に相当する「合計特殊出生率」は1.41で前年1.39よりわずかながら上昇しています。
一方、死亡数は125万6359人で、前年の125万3066人より3293人増加し、死亡率(人口千対)は10.0で前年の9.9を上回っています。死亡数について、死因別に見てみると、第1位は悪性新生物で36万963人(死亡総数の28.7%)、第2位は心疾患で19万8836人(同15.8%)、第3位は肺炎で12万3925人(同9.9%)となっています。
また、精神及び行動の障害による死亡は1万768人で、前年の9508人より1260人増加しています。男女別では、男性が3310人、女性が7458人で、女性が男性の2倍以上と高くなっています。1万768人の死亡の内訳を見てみると、血管性及び詳細不明の認知症が8888人(男性2413人、女性6475人)、その他の精神及び行動の障害が1880人(男性897人、女性983人)という状況です。このほか自殺による死亡は、2万6433人(男性1万8485人、女性7948人)でした。