[精神医療] SSRIやSNRIの抗うつ薬6種類、小児等への投与は慎重に

[SSRIなど抗うつ薬6種類の「使用上の注意」改訂を要請―厚生労働省(H25.3.29)]

精神科医療行政ニュース - 2013年 04月 05日

» この記事を書いたメディアのページへ

 厚生労働省は3月29日に、SSRIなど抗うつ薬6種類について、「使用上の注意」を改訂するよう、日本製薬団体連合会に通知を発出しました。

 改訂対象にあがっているのは、SSRI(セロトニン再取り込み阻害薬)やSNRI(セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬)などとよばれる、新しいタイプの抗うつ薬です。小児等を対象とする臨床試験の結果、「有効性が確認できなかった」と製造販売業者から報告があったといいます。
 具体的な成分名は、(1)エスシタロプラムシュウ酸塩(2)塩酸セルトラリン(3)デュロキセチン塩酸塩(4)フルボキサミンマレイン酸塩(5)ミルタザピン(6)ミルナシプラン塩酸塩、の6つです。主な製品には、レクサプロ、ジェイゾロフト、サインバルタ、ルボックス、デプロメール、レメロン、リフレックス、トレドミンがあります。

 ただし、これらの薬の服用を自己判断で中止したり、量を減らしたりすると、不安・焦燥・興奮・錯乱などの精神障害や耳鳴り・電気ショックのような知覚障害などが現れることがあるため、厚生労働省はホームページで、「服用中の患者やその家族は、自己判断で中止せず、医師の指示に従うことが重要」と注意を促しています。

 資料は、厚生労働省が日本製薬団体連合会に発出した通知です。「使用上の注意」の改訂内容が示されていますので、ご覧ください。

関連資料

※資料をご覧いただくためには、ログインが必要です。
mail   pass

mail
pass

医時通信について

よくある質問