[地域保健]  精神保健福祉の相談等、訪問指導・電話相談・メール相談が前年より増加

[平成23年度 地域保健・健康増進事業報告の結果(2/20)《厚生労働省》]

精神科医療行政ニュース - 2013年 03月 01日

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 厚生労働省は2月20日に、平成23年度の「地域保健・健康増進事業報告」の結果を公表した。これは、全国の保健所・市区町村が行う地域保健事業(p4〜p11参照)と健康増進事業(p12〜p19参照)の実施状況を整理したもの。 

 まず地域保健事業を見ると、(1)市区町村の妊産婦一般健診受診者は、妊婦127万947人(対前年度比0.5%減)、産婦6万5129人(同0.5%減)(p4参照)(2)市区町村の乳幼児健診の受診率は、1〜2ヵ月児で84.6%、3〜5ヵ月児で95.4%、6〜8ヵ月児で82.1%、9〜12ヵ月児で82.8%(p5参照)(3)精神保健福祉の相談等延人員は、相談79万6546人(同0.2%減)、デイ・ケア14万7502人(同6.6%減)、訪問指導34万2293人(同6.8%増)、電話相談123万4050人(同5.6%増)、メール相談1万1617人(同2.8%増)(p7参照)―など。訪問指導、電話・メール相談の件数が増えている(p7参照)。

 また、常勤保健師の配置状況について、人口10万対で見ると、全国では19.7で、都道府県別に見ると福島県が45.0と最も多く、神奈川県が11.2と最も少ない(p1参照)(p11参照)。
 また、健康増進関係では、市区町村の実施した健康診査受診者は、男性4万2968人、女性4万9460人という状況(p12参照)。

 次に、健診の結果を見ると、糖尿病個別健康教育対象者(ア)、高血圧症個別健康教育対象者(イ)、脂質異常症個別健康教育対象者(イ)と判定された者の割合が高い(p12参照)。
 さらに、がん検診受診率は、胃がん9.2%(前年度比0.4ポイント減)、肺がん17.0%(同0.2ポイント減)、大腸がん18.0%(同1.2ポイント増)、子宮がん23.9%(同0.2ポイント増)、乳がん18.3%(同0.5ポイント減)という結果で、大腸がんと子宮がんの受診率が増えている(p16参照)。

 がん検診受診率の分布状況を見ると、「50%以上」と高い市区町村数は、「肺がん(160)」が最も多く、次いで「子宮がん(97)」で、「0〜10%未満」と低いのは、「胃がん(688)」が最も多く、次いで「乳がん(380)」となっている(p17参照)。

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