[精神医療]精神障害の労災請求(1456件)、支給決定件数(497件)ともに過去最高

[平成26年度「過労死等の労災補償状況」を公表−厚生労働省(H27.6.25)]

精神科医療行政ニュース - 2015年 07月 03日

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 6月25日、厚生労働省は平成26年度の「過労死等の労災補償状況」を公表しました。
 厚生労働省は、過重な仕事が原因で発症した脳・心臓疾患や、仕事による強いストレスなどが原因で発病した精神障害の状況を調査しており、平成14年から年1回、労災補償状況を取りまとめています。具体的には、労災請求件数や、「業務上疾病」と認定し労災保険給付を決定した支給決定件数などを明らかにしています。

 ここでは、精神障害における労災補償状況を見てみます。
 まず、平成26年度の精神障害における労災請求件数は1456件(前年度比47件増)、うち、自殺による労災請求件数は213件(同比36件増)。
 支給決定件数を見てみると、精神障害における支給決定は497件(同比61件増)、うち自殺による支給決定は99件(同比36件増)という状況です。
 精神障害における労災請求件数および支給決定件数は、どちらも過去最高となっています。

 業種別請求件数を見てみると、大分類では、「製造業」が最も多く245件、次いで、「医療・福祉」236件、「卸売業・小売業」213件の順となっています。また、支給決定件数については、「製造業」が81件で最多、「卸売業、小売業」71件、「運輸業、郵便業」63件、でした。中分類における請求件数は、「医療・福祉」の「社会保険・社会福祉・介護事業」が最も多く140件、次いで、「医療業」の95件となっています。支給決定については、最も多いのが「運輸業、郵便業」の「道路貨物運送業」の41件に続き、「医療」の「社会保険・社会福祉・介護事業」が32件、「医療業」27件という結果でした。

 次に、年齢別件数を見ると、請求件数および支給決定件数は、「40〜49歳」が454件・140件、「30〜39歳」が419件・138件となっています。

 続いて、支給決定497件の具体的な出来事を見てみます。件数順に見てみると、「悲惨な事故や災害の体験、目撃をした」が72件で最多、次いで、「(ひどい)嫌がらせ、いじめ、又は暴行を受けた」が69件、「特別な出来事(心理的負荷が極度のもの等)」が61件、「1か月に80時間以上の時間外労働を行った」が55件と続きます。

 資料では、脳・心臓疾患の労災補償状況も報告されています。

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