[意見募集] 道路交通法改正試案は、運転能力残存の高齢者から運転を奪うと指摘  日本精神神経学会

[「道路交通法改正試案」に対する意見―公益社団法人日本精神神経学会(H27.2.3)]

精神科医療行政ニュース - 2015年 02月 06日

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 警察庁交通局が、道路交通法改正試案について意見公募を行ったことから、日本精神神経学会は、2月3日付で意見を提示しています。 

 同学会はこれまで、精神障害者の運転の問題に携わり、警察庁交通局の担当者とも協議しガイドラインを作成した経緯があることから、今回提示された「『改正試案』における高齢運転者対策には、大きな驚きと疑問を禁じ得ない」と意見の冒頭で述べています。

 その上で、大きく、(1)認知症と危険な運転との因果関係は明らかでない(2)診断をする医師の確保がなされていない(3)運転を奪うことによる生活障害への補償がない(4)困惑している家族を救わない、と改正試案の内容を指摘しています。

 同学会は、交通事故の減少を望んでいることを前提に、今回示された「改正試案」は、運転能力の残存している高齢者から運転を奪うことにつながりかねず、また医療現場に混乱をもたらします、と警鐘を鳴らしています。「高齢者に特別な手続きが必要とするのであれば、病名診断は医師の役割であると考えますが、それと運転能力が直結しない以上、運転の適否の判断は警察・公安委員会がこれを個別に判断すべきです」と苦言。高齢者対策の部分について、「拙速で大きな問題があり、改正は見送り、当事者(家族)団体、医療関係団体、関係学会、司法関係者、有識者で構成される検討会を開催し、十分な検討を行うことを強く望みます」と訴えています。

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